皆様こんにちは、OGTです。
今回は海外美大受験に欠かせないポートフォリオ(作品集)の作り方を紹介します。
海外美大受験についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
まずは応募したい大学のポートフォリオ要件をホームページでチェックしましょう。基本的には同じような専攻のある大学同士ではポートフォリオの内容も似ていたりするので、大学ごとに丸っきり変える必要はありません。
アートセンター・カレッジ・オブ・デザインのイラストレーション学部のポートフォリオの内訳は以下の様になっております。
- フィギュアドローイング 8-12点
- スケッチブックの抜粋 5-6点
- Imaginative Pieces(その他の作品) 8-10点
では項目別に見てみましょう。
フィギュアドローイング
こちらは生のモデルを観察して描くいわゆるクロッキーというやつで、ヌードと衣服両方あります。
クロッキー会というイベントが定期的に開催されているので積極的に参加するといいでしょう。初めてヌードの会に行くと少し驚きますが(笑)
また、描く際は大きめのクロッキー張にのびのびと描きましょう。クロッキー会によってはイーゼルなどを借りることもできます。
ポーズの長さもまちまちなので、色々行ってみてお気に入りのクロッキー会を見つけるといいですね。
ポートフォリオに入れる際には
- ヌードと衣服
- 短いポーズと長いポーズ
- 鉛筆とカラーマーカー
などバリエーションを持たせると良いと思います。ちなみに8-15点と言っても8-15人描けば良いというわけでもなくパワーポイントやGoogleスライドの枚数でも構いません
例)以下の画像は5体だけど1枚とカウント
中には15枚より遥かに多く学生もいるそうでそこまで厳密に要件に縛られる必要はありません。
そもそもの教授方はレビューに忙しいので厳密にチェックしてないと思います(笑)
スケッチブックの抜粋
アートセンターの場合は5か6点、こちらもフィギュアドローイング同様スライド数で構いません。僕の場合は車のページや風景のページなどジャンル分けをして色々な題材を描ける事をアピールしました。普段からスケッチブックを持ち歩き、様々な画材や技法を楽しみながら試しましょう。
綺麗な作品ではなく素のスキルを見せる項目ですから、完璧でなくて構いません。
Imaginative pieces
ここが一番の厄介どころです。自由が故に何を描いたらいいのか分からないまさに夏休みの自由研究のよう。
僕は自分で考えた物語をアートブック風に全てデジタルで作りました。
同じくアートセンターを受けていた方はアナログ画や彫刻を作っていたので本当に自由です。
僕的にはフィギュアドローイングやスケッチブックがアナログなので使える人はここでデジタル画を入れても良いと思います。
また、日々の練習であるスケッチブックとは違い完成した作品を提出しないといけません。
アナログの場合もデジタルのデータで送らなければならないのでしっかり撮影するかスキャンするなどしましょう。デジタルで少しいじるのもありです。
ポートフォリオの評価
アートセンター出身の先生から聞いた話だと残念ながらポートフォリオを見て貰える時間は数秒と非常に短いそうです。世界中から学生が応募するので当然ですが…
なのでできるだけ目を引く作品を入れ、立ち止まってもらえるのが重要です。
飽きの来ないように良い作品は一番最初と最後に持っていきましょう。また、3つの項目は順不同でも良いと思います。
ちなみに僕の場合は
表紙絵
スケッチブックの抜粋5点
フィギュアドローイング8点
Imaginative piecesの
- 表紙
- 紹介文2点
- アイデアスケッチ2点
- 作品8点
背表紙
と合計28枚Googleスライドで作りました。フィギュアドローイングよりもスケッチブックの方が得意だったので最初に持っていき、そして最後に一番時間をかけたImaginative piecesを持ってきました。
ポートフォリオは一朝一夕では完成しないので、新しい作品を追加しながらどんどんバランスを見直してみて下さい。
ではまた!
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